ギター上達にはゆっくり弾くのが一番効果的な練習法だろうなっていう話
ギター毎日練習しているのになかなかうまくならないなー
最近伸び悩んでるなー
というそこのあなた、もしかしてこんな練習や思考をしていませんか?
- フレーズの練習を自分の弾けるギリギリのスピードだけでやっている
- 今は弾けないけれど原曲通りのテンポでやっていればそのうち弾けるようになる
もちろん自分の限界を底上げしたり原曲を弾くためにやる必要のある練習です.
が、このような練習だけしていると伸び悩みます.そりゃもう圧倒的に伸び悩みます.
じゃぁ、どういうことをしたら上達するのか
ゆっくり弾いてください
真面目に、ゆっくり弾いてください.
それはもうたくさんの人に言われまくっていることですが、ゆっくり弾いてください.(大事なことなので3回)
この記事ではゆっくり弾いて練習することのメリットと速く弾くだけのデメリットをお伝えしていきます.
速く弾く、自分のギリギリのテンポだけで練習するデメリット
まずは、最初にあげた2つの練習だけをすると何が問題なのか説明します
問題点① ミスが多いまま弾いてしまう
問題その1がこのミスが多いまま弾いてしまうです.
ミスが多いまま弾いてしまうということはミスをする弾き方を練習しているということです.
ミスする弾き方を練習したいわけではないですよね?
これだけでもギリギリのテンポだけで練習することはやるべきではないと感じ取ってもらえると思います.
次から上げる問題点も結局ここに最終的にはここに行き着くものが多いです.
問題点② 余計な力が入る
問題点の2つ目は余計な力が入ることです.
今練習しているフレーズを自分が余裕で弾けるテンポとギリギリのテンポで弾き比べてみてください.
おそらくギリギリで弾くと力が余計に入っているのを感じられると思います.
余計な力が入ればその分動きが悪くなりミスが多くなります.
余裕を持ったテンポで弾きましょう.
問題点③ 正確さの欠如
正確さの欠如は運指やピッキング、リズムがあいまいになってしまうことです.
運指やピッキング、リズムが正確でないとミスが発生します.
正確に弾けるテンポで弾きましょう.
問題点④ 課題が発見できない
個人的にはこれが一番の問題だと思います.
ギリギリでいつも弾いていたい人はフレーズを追うことに必死です.
自分が”なぜ、どこで、なにを、どんな時に、どんな風に”ミスをしているのか把握できません.
ここが把握できていないと自分がどんな練習をしていいのかが分からず、いつもと同じ練習をするだけになり問題点を放置してしまいます.
ゆっくり弾きましょう.
速く、ギリギリのテンポで弾くことのデメリットをあげてきました.
続いて、ゆっくり弾くメリット
ゆっくり弾いて練習するメリット
基本的にはギリギリで弾くデメリットの反対のことになりますね.
メリット① ミスが少なくなる
ミスせず弾く練習ができます.
ミスの少ない演奏はミスが多いものより聴いていて気持ちいですよね.
ゆっくりミスしない練習をしましょう.
メリット② 脱力して弾ける
力が入りすぎず抜けすぎずの適度な力で演奏すると楽器も良い音で鳴らすことが出来ます.
体もスムーズに動きますのでゆっくり弾いて良い音を出している体の状態を覚えましょう.
※脱力と力を全く入れないことは違うのであまり極端に抜きすぎないようにしましょう
メリット③ 正確に弾ける
ゆっくり弾くことで運指やピッキングを正確にする練習ができるし、リズムもしっかり把握することが出来ます.
メリット④ 課題が発見できる
ゆっくり弾いて練習することで今自分が何をしているのかしっかり把握することが出来ます.
運指はこうなっているな、ピッキングの角度、人差し指で弾いている中指で弾いている、アップピッキングダウンピッキングetc...
これら一つ一つを出来る限り把握していくことで今の問題点が見えてくるはずです.
問題点が見えたらその課題を解決する練習をしていく.
というプロセスを経ることが出来ます.
最近の自分の場合だと、
速めのフレーズを練習しているときに左手の指が動かないと思っていたのですが、ゆっくり弾いたら右手のピッキングが正確に弾けていないことが分かってそこを直したら改善した
ということがありました.
ぜひぜひゆっくり弾いて練習しましょう!
結局どのくらいのテンポで練習すればいいの?
ゆっくり練習するメリットはお伝えしてきましたが、結局どのくらいのテンポで練習すればいいのかという疑問が出てくると思います.
自分はスペイン留学中、先生にBPM120くらいの曲をとりあえずBPM40で練習してこいと言われました.
まぁ、あまり遅すぎるとフレーズの把握が出来なくなる場合がありますが、一つの目安として.
とにかく自分がやっていることを正確に把握できるテンポでやっていきましょう.
まとめ
- ミスの多い練習はミスする弾き方を練習しているということ
ゆっくり弾くと
- 余計な力を抜いて弾ける
- 正確に弾ける
- 課題が発見できる
ぜひゆっくり弾いて練習する習慣を身につけて上達しましょー
ちなみにGerald Klicksteinの「成功する音楽家の新習慣」という本で
前向きな姿勢:問題に正面から向き合わなければ成長することは出来ない
と言っています.
正面から向き合うためにも課題の発見はとっても大事ですね.
他にもためになることが数多く書いてありますので読んでみると良いですよ.