soleaの踊り伴奏について、構成やコード進行の基本的なこと その② エスコビージャからブレリアまで
この記事を読むと
・ソレアの踊りの構成が理解できる
・伴奏で使われるSoleaの歌の典型的なコード進行がわかる
こんな人たちに向けて自分が分かりやすいと思った動画を使って解説していきます.
前回
踊り伴奏のSolea、典型的な構成と歌のコード進行
踊りの構成
まず始めに、Soleaの基本のパターンとしては
①サリーダ(イントロ)
②1歌
③ファルセータ(ギターソロ)
④2歌
⑤エスコビージャ
⑥ブレリアス
という形が典型的です.
この一般的な形を覚えておくと、踊りの伴奏をするときや動画を見るときに今どのパートをやっているのかということが頭に入ってきやすくなると思います.
変わった構成のものが出てきてもこの基本が分かっていればどこに何が加わっているのか、なくしているのかが分かって理解が深まります.
※今回の解説ではファルセータの位置が入れ替わっています.
ファルセータの位置や数は踊りによって変わりますので、臨機応変に対応できるようになることが大切です.
実際に動画を観ていきましょう.
今回説明に使う動画
Baile flamenco. Fuensanta La Moneta. 2017
今回はこの動画を使って説明していきます.
踊り(バイレ)は Fuensanta 'La Moneta'
ギターは Luis Mariano
歌(カンテ)とパルマ(手拍子)、パーカッションは不明です.
カポは6フレットにつけています.
動画で弾いているコードと違うコードを書いていることがありますが、ここに書いてあるコード進行で弾いても大丈夫です.
部分ごとに説明 歌のコード進行ここから
①サリーダ (salida) 0:00~3:09
②1歌 (primera letra) 3:09~5:05
③ファルセータ (falseta) 5:05~5:25
④2歌 (segunda letra) 5:25~7:00
⑤ファルセータ 7:00~8:37
⑥エスコビージャ 8:37~11:00
ギターが踊りの足と一緒に始まっていますがもしどのテンポで入ってくるか分からなければ踊りの足をしっかり見て聞いて3拍目くらいから入ってもOKです.
9:54~10:47
ここからリズムがブレリアになっています.
前後でリズムの取り方が変わっていることをしっかり把握して置いて行かれないようにしてください.
10:47~11:00
ブレリアのファルセータ
⑦ブレリア 11:00~
ブレリアの歌に入ります.
コード進行
12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
E7
E7
E7
E7
E7 Am
Am E7 Am
Am E7
Am G7 C
F E
E G7 C
F E
E F E
E
E
E
E
E
E F E
E F
F E
E
E
E F
F E
ファルセータ、スビーダ(12:06~13:37)
G7 C
F E
G7 C
F E
G7 C
F E
G7 C
F E
灰色:歌なし
黄緑:メディアコンパス(6拍)で取っています
ブレリアのファルセータは踊りに合わせてあったりなかったり.
ソレアはpor arriba(Eフリジアン)キーで弾くことが多いと思うのでブレリアもpor arribaになります.
ブレリア単体で弾くときはpor medio(Aフリジアン)キーで弾くことが多いと思うのでファルセータをそのまま使うことが出来なかったりします.
por arriba用のブレリアファルセータも持っておくと良いです.
まとめ
・Soleaの踊りの基本的な構成を覚えよう
①サリーダ(イントロ)
②1歌
③ファルセータ(ギターソロ)
④2歌
⑤エスコビージャ
⑥ブレリア
・エスコビージャの途中でリズムの取り方が変化していることを感じよう
・ファルセータは踊りに合わせて入ってきたり入ってこなかったり
・ブレリアの歌の途中で12拍から6拍に取り方を変えている箇所があるので注意
これを読んでくれたあなたの役に立てれば幸いです.